2015-03-02

リーグ開幕延期による魅力?

Photo Masayori Ishikawa

 今季カンボジアリーグの開幕が7月に延期されることがほぼ濃厚になった。正直なところ、カンボジアサッカー連盟の無計画な運営には疑問、そして不満しかない。しかし、代表の活躍でリーグが盛り上がることを願いつつ、もう1つ魅力的な点と言っていいのだろうか。とりあえずその1つを挙げておきたい。

 その魅力的な点とは、昨年ベトナムのビンズンで第1回大会が開催されたトヨタメコンクラブ選手権だ。トヨタが協賛するこの大会は、メコン地域の活性化のため、各国の王者が戦う大会として新設された。第1回はベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオスの4ヶ国が参加したが、第2回となる今年はタイのクラブも参加する予定だ。また開催国もタイでほぼ決まっている。

 同大会は昨年10月末から11月初旬にかけて開催された。カンボジアだけに関して言えば、リーグ終了から4か月後に開催され、、チーム編成や調整もだいぶ難しかったのではないだろうか。しかし、今年のカンボジアリーグ閉幕は12月13日に再調整されたことで、タイプレミアリーグと同時期とういうことになる。そのため、期間を空けることなくトヨタメコンクラブ選手権が開催される可能性が高い。

 また、来季よりタイトヨタプレミアカップの開催要項の変更が示唆されている。変更される点として、タイと日本のクラブに加え、トヨタメコンクラブ選手権の優勝と準優勝クラブも招待して開催される可能性が高いとのこと。もしこれが実現すれば、トヨタメコンクラブ選手権とタイトヨタプレミアカップ、2つの国際大会に出場できるチャンスもあるというわけだ。

 そしてアジアサッカー連盟(AFC)は、今年カンボジアに出場枠を与えなかったAFCカップに関して、来シーズンはカンボジアに1枠与える方針であることも明らかしている。年末、そして来年と、カンボジアでプレーする日本人選手が国際大会に出場する可能性は大いにある。

 それにしてもリーグが7月開幕とは、なんと悩ましい事態になってしまったのだろうか。各クラブ、これから予算面など再調整を行わなければいけなくなるだろう。魅力やモチベーションなんて語っている暇が当分ないと思うと残念ではあるが、それでも長いプレシーズンで少し希望も見つけてほしいのである

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